そして下僕は途方に暮れる

感じるな、考えろ。

久々に歌をきいて心が震える

サッカーの天皇杯を元旦にテレビ観戦するのが楽しみだった。
しかし今年はいろんな要因(主に選手のコンディションを優先したと言われている)があり、昨年の12月に決勝が行われた。
もちろん観たが、元旦特有の空気感のなかで観るのと、年末の「ここさえ乗り切れば正月休みだ」的なギリギリの状態で見るのとでは大きく違った。少し残念だ。

高校サッカー選手権は例年通り

もう一つの楽しみにしていた高校サッカー選手権は例年通りの日程で行われ、1月10日の決勝戦では青森山田(青森)が大津(熊本)を4-0で下し、圧倒的勝利で優勝を飾った。
決勝では青森山田のキャプテンの松木選手や今大会で派手な活躍を見せた丸山選手が目立っていたが、個人的には大津のキャプテン森田選手の小柄ながら「柔よく剛を制す」プレーが印象に残った。
この2校はもちろん、地方予選から大会に参加したすべての選手・スタッフ・大会の関係者に、大変な時期の中お疲れ様でした、感動をありがとうと申し上げたい。
そしてこの試合ではもう一つ感動に残るシーンがあった。

懐かしい未来』という歌にやられる

それはハーフタイムに入ってすぐのことだった。
端的にいうと『選手権の応援ソングを 上白石萌音が LIVEで歌った』というだけのことだ。
選手権の応援ソングは毎年色々なアーティストが歌っていて、CMなどで耳にすることも多い。
そして、決勝のハーフタイムでのLIVEはこれまでも行われてきていて、いわば恒例行事とも言える。
なので特に「待ってました!」でもなく期待していたわけでもない。ぼーっとテレビを見ていたら始まったその歌を聴いて、久々に心が震えた。

懐かしい未来

歌っているのは女優の上白石萌音で作詞作曲は森山直太朗だ。

異質(良い意味で)のLIVE

普通歌手のライブ映像は、歌っている本人がどう見られるか(見られたいか)ということを意識しながら歌っていることが多い(個人の感想)。アーティストも商売なのだから当然のことだろう。
しかし今回のLIVEではどう見られるかということよりも、どれだけこの歌を伝えられるかだけに集中しているように見えた。
僕は上白石萌音という女優をよく知らない。今クールの朝ドラに出ていた人くらいの印象だ。
しかしハーフタイムに国立競技場でひとり熱唱する彼女は今まで見たことがない「異質」(良い意味で)に見えた。
女優でありながら見られ方ではなく歌唱に全力を尽くし、またシンプルに歌がめちゃくちゃ上手い。
派手な振り付けや情に訴える様な表情は一切ないが、それが楽曲に非常にマッチしていた。
もしまだ聴いたことがないという人は、高校サッカー公式のyoutubeチャンネルで見ることができるので、ぜひ聴いてほしい。(ハンカチ必須)

 

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