そして下僕は途方に暮れる

感じるな、考えろ。

真夜中に緊急地震速報が鳴ってビビる

スマホや携帯に知らせが届く緊急地震速報は、東日本大地震がきっかけで始まったのかと思っていたが、運用開始は2007年で意外と歴史が古い。震度5弱以上の揺れが予想されるた際に、震度4以上の揺れが予想される地域内の端末に発信されるようだ。

不安感をかなり煽る例のチャイム音(不協和音というらしい)とブザー音にピリついた経験は何度かあるものの、幸いなことに、これまでは”空振り”しかなく、構えたものの実際に揺れたことはなかった。
心のどこかで緊急地震速報=「オオカミ少年」的なポジションとして捉えていたのかもしれない。昨夜までは。

緊急地震速報からの震度4

愛媛新聞 1月23日付朝刊

愛媛新聞 1月23日付朝刊

昨夜の夜中1時過ぎに、スマホからまずブザー音が鳴った。かなりの音量だった。
すかさず例のチャイムも鳴り「地震が発生しました」的なアナウンスが続く。町役場に設置されているスピーカーからも同様の音声とアナウンスが流れている。まるでこれから空襲(経験したことはないが)でも始まるかのような騒ぎだ。
僕はベッドから起き上がり、居間へと向かった。妻と娘はすでに居間に居た。そしてまた”空振りであってくれ”と願いながらその時を待った。

しかし、残念ながら地震は予報通りやってきた。遠くで微かに地鳴りのような音が聞こえた直後に、ガタゴトと揺れ始めた。娘はこたつの中に潜った。妻はオロオロしていた。僕はとりあえずテレビの電源を入れた。震度4だった。
とっさに津波の心配が頭をよぎる。もし避難指示が出れば、1月の寒空の下、町役場まで徒歩で移動しないといけない。
だが、早い段階で「今回は津波の心配がない」ということがわかり安堵する。

緊急地震速報が出た時にすべきこととは

僕も家族もそうだったが、いざ地震が来ると本当にやるべきことを見失ってしまう。では今回の地震速報が出た時に本当にやらないといけないことは何だったのだろうか?今後のために考えてみた。

緊急地震速報が出たらやること】
・火の始末(ガスコンロ・暖房器具)
・居間に集まる(我が家の中で一番安全と思われる)

今回の経験から、速報が出てから揺れ始めるまでの短時間でできることはこのくらいだと思う。意外と限られている。
今回は夜中の1時過ぎだったこともあり、ガスコンロもストーブも使っていなかったが、もし天ぷらなんか揚げているタイミングだったらと思うとゾッとする。

南海トラフに備えなくては、まじで

30年以内に70%の確率で発生すると言われる南海トラフ地震エリアに住んでいる者として、もっと真剣に地震に備えるべきと改めて考えるきっかけとなった。
ちなみに我が家がある地域は、震度6強の揺れで2メートルの津波が予想されている。
もし本当にそうなったら、最低限避難場所への移動は避けられないだろう。

地震を防ぐことはできないが、地震が起きていまった場合に備えることはできるはず。まずは防災リュックの中身を点検するところから始めたい。