そして下僕は途方に暮れる

感じるな、考えろ。

コロナかな?と思ったら

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県外の大学に通う息子から「熱が出てしんどい」と連絡があった。夜9時くらいのことだ。
世間はオミクロン株全盛、いつ誰が感染してもおかしくない。しかも息子が通う大学では年明け以降学生・職員の感染者が増えていて、クラスターも発生している。
こうなるともはや「感染しなかったらラッキー」くらいの状況かもしれない。
とはいえ、いざ自分ごとになった時何から手をつけたら良いのか出てこないものだ。

 

『コロナかなと思ったら 〇〇県』で検索

とりあえずGoogleの検索窓に「コロナかなと思ったら 〇〇県」と入力してみた。すると自治体のホームページの該当ページがヒットし、相談方法が記載されていた。どの方法も基本的には日中にできることで、夜は動きが取りづらいので、翌日早朝から対応策を開始する。

まずはかかりつけ医に相談

かかりつけ医がある場合は、まず相談するのが良いらしい。電話で症状などを伝え病院の指示を仰ぐという流れだ。
しかしかかりつけ医であっても、症状によっては受け付けていない病院もあるかもしれないので、いきなり病院に行くということは避けたほうが良いだろう。

かかりつけ医がいない場合

普段から病院に縁がなく、かかりつけ医がいない場合は、受診できる医療機関を自力で探す必要がある。方法は「発熱外来を探す」と「新型コロナ受診相談センターに受診先を相談する」の2つだ。

発熱外来を探す

自治体のホームページには発熱外来をやっている医療機関の一覧があるので、その中から診察してもらえる病院を探す。診察の時間や曜日、かかりつけじゃなくてもOKかどうかなどが記載されているので参考にしたい。

新型コロナ受診相談センターに受診先を相談する

もう一つの方法は、新型コロナ受診相談センターに受診先を相談することだ。ここに電話をすると、受診先の相談ができるということだ。
9時の受付開始を待って電話をすると、症状を聞かれ「県のホームページから発熱外来を探してください」と言われた。受診してくれる病院を紹介してくれるものだと思っていたので少し肩透かしを食らう形になった。

どうもこのセンターで相談できることは、「コロナの疑いがあるが病院で受診しても良いかどうか」らしい。
実際に電話で「病院には『保健所から受診しても良いとOKが出た』と伝えてください」と言われた。

もし先に発熱外来一覧で探した病院に連絡したら、「保健所にOKかどうか確認をとってください」と言われたのだろうか?だとしたら、順番としては「先に新型コロナ受診相談センターに相談する」一択だ。

移動手段にアタマを悩ます

結局、発熱外来一覧から診察してもらえそうなところを探すことになった。そこで新たに浮上したのが、”どうやって病院に移動するか問題”だ。

息子は免許は持っているがバイクも車も持っておらず、移動手段は徒歩か自転車である。公共交通機関も考えたが、感染拡大の観点から使うことはできない。タクシーも極力使わないほうが良いだろう。
妻は「救急車は?」と言っていたが、救急車はもっと緊急を要する人のためのものだ。タクシーがわりには使えない。

仕方ないので、下宿先から徒歩か自転車で行くことができる病院をピックアップし、片っ端から電話をすることにした。
幸い最初にかけた病院で診てくれることになった。それでも「同じように診察を希望する問い合わせがとても多い」らしく、かなり待つことになるかもしれないと告げられる。また、病院についたら外から連絡し、迎えの職員と一緒に院内に入ってくださいということだった。思ったより厳重だ。

かかりつけ医を作っておいたほうが良い

検査結果は翌日にならないとわからないそうなので、一旦はここで終了。(のちに陽性が判明)息子は相当な慎重派で、今年に入ってからは必要最低限の外出しかしていなかった。それでも感染してしまったことに、柄にもなく落ち込んでいる。

ワクチン接種の時にも感じたが、やはりかかりつけ医は作っておいたほうがよさそうだ。僕も普段あまり病院に行くことはなかったが、30代の頃に尿管結石でお世話になった縁で、以来その病院をかかりつけにしている。

進学や就職で地元を離れた若い世代の人たちも、何かきっかけを作って自分のかかりつけを作っておくことをお勧めしたい。