そして下僕は途方に暮れる

感じるな、考えろ。

我が家の支出を『見える化』してみたら

家計簿をつけて悩む女性



家計がピンチらしい。

わが家では金銭管理を全て妻に任せている。結婚以来25年以上ずっとだ。妻はもともと金融関係で働いていたことがあり、金銭管理はもちろん金融商品や資産運用についての知識もある。なので、僕はこの家にどのくらい貯金があって収支の状況がどうなっているのかということを、なんとなく程度しか知らない。
得意な人に任せた方が上手くいくし、何より楽だからだ。

これから5年間が「お金が必要」

妻曰く、これからの人生プランを考えた時に今年から約5年間が勝負どころ、つまり「お金が必要」な時期なのだそうだ。理由は子供の進学だ。

今現在4年制の大学に通っている息子に加え、来年からは娘も進学を希望している。息子は地方国立大学だが、ありがたいことに『高等教育の修学支援新制度』(授業料・入学金の免除・減額+給付奨学金の支給)の恩恵を受けなんとか卒業までの道筋は見えている(4年で卒業できればの話だが)。この制度は2020年から新しく始まった制度だが、返済不要の給付型奨学金というところが非常に助かる。本人の学力や家計の収支など条件はあるが、恩恵を享受できる人は多いと思うのでぜひお勧めしたい。

話を戻すが、娘の方は首都圏の私立大学を志望している。わが家の家計のことを考えるととてもそんな余裕などない。
そもそもわが家では、子供達が小さい頃から「大学に進学するなら国公立だけ」と呪文のように刷り込みをしてきた。本人が希望するなら高校を卒業して就職するのもアリ、むしろそうして欲しいと強請っていたくらいだ。

しかし娘はどうしてもそこの大学に行きたいらしい。親としては悩ましいところだが、毎晩遅くまで勉強している娘の姿を見ると応援せざるを得ないだろう。家族で話しあった結果、条件付きでOKを出すことにした。

手始めに支出状況を『見える化

わが家の家計

わが家の家計状況

そんな背景もあり、僕たちの人生設計を見直すことになった。手始めに収支状況の見える化だ。わが家の金庫番である妻に手伝ってもらって、1ヶ月の支出状況を詳細に洗い出し円グラフにしてみた。
月々のコストを重箱のすみレベルで洗い出し、問題点(どこが削れるか)を見つけ出す。前職では毎月末にやってたなあコレ。

グラフで『見える化』して俯瞰すると、食費が一番多いということに驚く。わが家の場合で言えば住宅ローンよりも多いのだ。別に特別贅沢をしているということもなく、食材は業務スーパー、ビールではなく発泡酒、コロナ禍のため外食もほぼしていない。そんな慎ましい暮らしをしていても、支出の4分の1近くを食費が占めているのだ。

エンゲル係数の平均は25%〜28%

この表には住宅ローンも含まれているので、エンゲル係数とは言えない(エンゲル係数はローンや税金などを除いた消費支出がベース)が、日本のエンゲル係数の平均は25%〜28%程度だという(諸説あり)

一般的な話だが、エンゲル係数が高いほど低所得という傾向があるらしい。低所得層ほど食費以外の出費を節約しているが、食費は削減に限界があるため相対的に割合が上がるということだ。逆に高所得世帯は食費にもお金を使うが、それ以外の支出(ムダ使いとか)が多く、食費の割合が低くなるそうだ。

それにしても自分で作っておきながらこの資料何か違和感が・・・

僕「支出の明細これで全部?」
妻「税金関係なんかで年に1回とかの支払いは入れてない」

う〜ん。意思決定するための資料は正確でなければならない。もう一度事実を積み上げよう。
これも前職の教えだ。